Raphael
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細川ガラシャの生涯


 細川玉(洗礼名ガラシャ)は、明智光秀の娘であり、天正6年(1578年)
細川忠興の妻となった。忠興の父、幽斎はキリシタンに反感を抱いており、禅宗
に傾倒していた。彼女は「繊細な才能と天ぴんの才による知識において超人的」
であったとされる。禅僧の教えにも、自分の質問に対する彼らの答えにも満足し
なかったという。
 1578年、本能寺の変により、光秀の娘である玉は丹後の山奥、三戸野に幽
閉されるが、2年後には秀吉の許しを得て大阪玉造の細川邸に呼び戻される。し
かし夫忠興は、彼女をなかば監禁状態に置き、外との接触を禁止した。その彼女
がどのようにしてキリシタンの教えに触れ、洗礼まで受けれたのだろうか。
 忠興は高山右近と同じく利休七哲の一人であり、彼と親しかったと思われるの
で、忠興は右近から教えを受け、それを玉に話したと思われる。しかし忠興自身
は洗礼を受けるには至らないどころか、多くの側室を抱え、また粗暴な言動の男
であったことから、むしろ右近をはじめとする忠興に近しい多くのキリシタン大
名から影響を受けたのではないかと思われる。また侍女頭、マリヤはかつて高山
右近の父と同じ頃受洗した清原枝賢の娘であったと言われているので、彼女から
個人的には最も感化されたとも考えられる。

 外出も許されぬ玉がただ一度教会に行ったのは、天正15年(1587年)、
秀吉の九州征伐に伴って忠興が出陣していたときであった。彼女は密かに裏門か
ら出て教会に行ったが、この日は奇しくも復活祭であった。ここで教義を教えら
れ、鋭い質問を修道士に投げかけた。玉は2度と教会には来れないからと洗礼を
授けて欲しいと懇願したが、身分を隠していたため、それは許されなかった。し
かし、その後侍女たちを口実を設けて外出させ教会に通わせ、16人が受洗し、
玉も侍女を通じて教会とのパイプを作ることができた。そして毎日、侍女たちと
祈りを捧げていた。

 いくつかの教義書が翻訳されており、代表的なのは「どちりいなきりしたん」
と「コンテムツス・ムンジ」であった。玉は聖書についで広く読まれたという
「コンテムツス・ムンジ」を座右の書とし、片時も離さなかった。

 玉が初めて教会に行った同じ天正15年、九州にいた秀吉から突如「バテレン
追放令」が出た。バテレンが退去するのを知った玉は、その前に洗礼を授けてく
れるよう懇願した。結局、侍女マリヤに方法を教え、廷内で彼女の手によって授
けられた。このとき「ガラシャ」(恩寵)という名前が与えられた。このときか
らガラシャは、目を見張るほど謙遜、明朗快活に変わったという。

 彼女の側近はみな彼女の味方であり、洗礼を受けたことは忠興には何年も知ら
されなかった。小豆島に潜伏したオルガンティーノらは書状によってガラシャを
励ました。

 文禄5年(1596年)サン・フェリーベ号事件によって、鎮静化していた迫
害が再び始まった。この結果有名な「26聖人の殉教」となったが、ガラシャと
侍女たちも死を覚悟していた。

 秀吉が死に、細川忠興は苦境に立たされた。石田三成は、関ヶ原の戦いを目前 に、諸大名の側室を人質にするため大阪城登城を命じた。この事態を予期してい たガラシャは、自害を禁じているキリシタンの教えとの間でどのように対処すべ きか、司祭に相談し、その手段を考えていた。三成の使者が来ると、邸内の礼拝 堂で祈り、侍女たちを退去させた。侍女たちは共に死にたいと願ったがゆるされ なかった。
 家臣らはガラシャに首を切り落とした後、その遺骸を絹衣で覆い、火薬をまいて 全員自害した。細川邸は火の海と化した。細川忠興は、関ヶ原では東軍(家康側) として戦った。キリシタンとして夫に仕えた最期であった。
彼女の辞世の句は、有名である。

「散りぬべき時知りてこそ世の中の 花も花なれ人も人なれ」
(彼女の子孫である細川元首相が、議員辞職の会見でこの句を引用した。)

 教会で彼女のために葬儀ミサが行われ、遺骨は堺のキリシタン墓地に葬られた。
 この墓地はまもなく徳川に破壊された。細川家の記録には、玉がキリシタンで あったことは一切抹消されているという。現在、細川家の城があった京都府長岡 京市には、ガラシャ通りという通りがあり、大阪市の玉造にあるカトリック教会 には、ガラシャの像が右近の像と共に建てられている。
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