Raphael
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  公現の主日、美しい主日です。神はすでに現れた。私たちのところに救いはもう来た。私たちはもう闇の中で迷う必要がない。そのことをあらためて信じて、希望の光に照らされて、顔をちょっと上げて歩き出す。輝いている希望の星を見上げてこの学者たちのように喜びにあふれる。そういう主日です。こういう信仰に出会うことのできた私たちは幸せです。皆さん本当に良かったですね。特に今日成人を祝うミサにあたり、成人式を迎えたあなたたちには、私はなんて素晴らしい信仰に出会っているのかと感動して欲しい。成人式を迎える大勢の人が日本にいるけれども、その誰よりも、このカトリックの信仰に出会って公現の主日にこうして成人式のミサを捧げてもらっている皆さんは幸いです。今後どんな闇があっても、希望の星に導かれて安心して歩み続けられます。それこそが最高の恵みであり、選ばれた者のよろこびであり、そのことに本当に感動して欲しいのです。もうすでにここに救いがあるっていう信仰がどんな大きなよろこびかっていうことを、闇の中で光を仰いだ私たちは知っているのです。もしその光を知らなかったらと、考えてみてください。教会を知らなかったら。ミサを知らなかったら。イエスに出会っていなかったら。考えてみてください。

 来週、岡田司教様がここに来てミサをしてくださいます。司教が司牧訪問として各教会を訪ねるのは司教のごく普通のつとめですが、実際にはほとんどの場合は堅信などの理由あっての訪問なので、今回はどういうおつもりでおいでになるのか正直言って少々不思議に思ったんですけども、その理由がその後の岡田司教様のひと言でわかった気がした。「ぜひ皆さんと主日のミサを捧げたい。そしてゆるしの秘跡を授けたい」。そうおっしゃった。私も司祭としてゆるしの秘跡をたくさん聞いてきて、そしてたくさん感動してきた者としてその気持ちはわかります。闇の中で恐れて生きて来た人、罪のために傷ついて心を閉ざしていた人が信仰に出会い、神がすべて許してくださっていること、神がすべてを癒して受け入れてくださっていることを知って洗礼を受け、ゆるしの秘跡を受けて、涙をこぼして告解室を出て行く。そんな秘跡の美しさ尊さを知っている者として、司教様がゆるしの秘跡を授けたいとおっしゃるのはよくわかります。まあ、司教職になると管理のお仕事が多く、なかなかそういう司祭としてのよろこびの現場を体験しにくくなっていますから、小教区を訪問して信者さんたちと一緒に主日のミサを捧げ、そしてゆるしの秘跡を授けたいと思うその気持ちはすごくよくわかります。キリストの教会の素晴らしさ。どんなに闇が深くても許しと癒しの希望の光があり、それを教会としてもっともっと感動して、大切にしてほしいという司教としての思い。高円寺教会は罪人が多そうだから行って許して来なければ(笑)と思ったのではありません。まずは司教様ご自身が、秘跡の感動にあずかって励まされたいし、教会全体も神の許しと癒しを一層大切にして世にあかしてほしいということなのです。そんなおつもりでせっかく来られたのに遠慮して誰も秘跡を受けに行かないと困るので、典礼委員には手頃な罪の人を数名そろえておいてくれ(笑)とお願いしておきましたけれども、考えて見たら教会共同体に司教様が来てゆるしの秘跡を聞いてくださるなんて、本当に教会の本質をよく表している出来ごとです。私も実は大変久しぶりではありますけれども、この機会にぜひ聞いていただこうと思っております。

 実際、ぼくもゆるしの秘跡を必要としているのです。告白したいことは、「神さま、こんなに偉そうに人前で希望を語っているけれども、ぼくの中にも恐れがあります。ときどき疑ってしまいます。心配して不安になることがあります。あなたの愛を信じることができない私の罪を許し、あなたのいつくしみで満たしてください」私はそう告白したい。そして司教様から一言、「私は父と子の聖霊のみ名によってあなたの罪を許します」と、そう言われて顔を輝かせて告解室を出て行きたい。そうなんです、これからどこかへ救いを探しに出かけようって話じゃない。神はもう現れたのです。許しはここにある。救いはここに実現しているのです。だから、どんな心配なことがあっても安心できるし、どんな罪や恐れも癒されるのです。成人を迎えた皆さんには本当にその信仰をこれから生涯大切にして欲しい、いや、その信仰がなければあなたたちはもはや生きていけませんよと、そう言いたい。ゆるしの秘跡をどうしても受けたいって思うことが、人生にはあります。疑って恐れて、信仰をなくしかける時。人を傷つけて自分も傷ついて修復できないような時。人生には本当に神さまから、「だいじょうぶ。そんなおまえをすべて私は知っている。そんなおまえのすべてを許して清める。安心して生きていきなさい」と励まされないと、一歩も動けないような、そんな日が必ず来ます。はたちっていうとまだまだ先が見えずにこれからどうやって生きて行くんだろうってドキドキしてるような齢でしょう。そんなときに、あなたの未来は明るい、もう何の悩みもないよと励ましたいところですけども、私はむしろこう言いたい。皆さんはこれからいっぱい傷つく。すごく不安で心配して恐れて、信仰すら失いかけるときが必ずある。そんなときに、この「公現」という美しい主日に成人式ミサをしてもらって、もうすでに救いは現れたと宣言を受けたと思い出してください。「秘められた計画が明らかになった」とさっきパウロが言ってましたけれども、もう私たちには神さまの素晴らしい救いの計画がちゃんと実現しました。ここに繋がっていれば絶対にだいじょうぶだという、その救いのわざにもうあずかっている。だから、ここから決して離れないでください。本当につらいときにはミサがある。本当に傷つき、傷つけたときはゆるしの秘跡がある。そうしてこんな素晴らしい救いがあると他の人にも伝える。あなたたちには、そういう人生を生きて欲しいのです。

 おとといのご葬儀ミサの報告をします。私たちキリストの教会の素晴らしい模範であり、私たちの信仰の誇りである一人のキリスト者の葬儀ミサをしました。と言っても、その方だっていつも安心して何の心配もなく生きてきたはずがない。たくさん罪を犯し、たくさん心配し、神さまあなたは本当におられるんですかと疑いそうになったことすらあったはず。88年生きてそれがなかったって言ったら、それは嘘でしょう。けれども、精一杯信じて試練を乗り越え、人々に信仰のよろこびを伝え、病いの中で信じて祈り続け、そして最後に自分の生涯のすべてが神の御手のうちにあったという信頼の中で最期のときを迎えた方の葬儀ミサです。

 ご葬儀のときもお話ししましたけれども、私がかつて助任としてここにいたときに、本当にさまざまな形で支えてくださった方です。やがて別の教会へと移っていったのに、彼女はずっと私に、夏はそうめん、冬はうどんを段ボール1箱ずつずーっと毎年送ってくださいました。一人で食べきれる量ではありません。その意味は明らかです。「晴佐久神父さん、神父さんのもとに集まって来る大勢の人たちに、このそうめん、うどんで教会というよろこびを味わわせてあげてほしい」そういう意味でしょう。おかげさまでたくさんの青年たちがこのそうめんを食べ、うどんを食べました。去年だって夏のそうめん、これは子どもたちのキャンプで大勢の子どもたちとリーダーたちに食べてもらいました。昨年暮れのおうどん、これも何度もお鍋にして食べました。亡くなられたあとも、昨日だって召命塾の青年たちがお鍋の中にそのうどんを入れて食べて、ご奉仕の数々ありがとうと、一緒に祈ったのです。具体的な奉仕でしょう? お腹に入るおうどんをみんな食べてきたのです。それは生涯キリストの教会のために奉仕するという、それも言葉だけではない具体的な奉仕をするという、一人のキリスト者の美しい生き方でした。さらには、彼女は私も含めここに関わった司祭たちに復活のロウソクを送っていたんですよ。あれはそんなに安いもんじゃありませんが、毎年送ってくださった。復活のロウソクは、教会のシンボルの中では最も美しく気高いシンボルです。彼女が送ってくれたそのロウソクに、毎年、復活徹夜祭に希望の光がともされたのです。その光を実際に見た人も大勢います。まさに具体的な奉仕でしょ? 洗礼式のときには新しい命に生かされて、生涯この希望の光をあおいでいくぞと、何十人何百人、どれ程多くの人がこの復活のロウソクをあおいだことでしょう。生涯キリストの教会のために奉仕する人生。恐れたり疑ったり傷ついたりすることがいくらあったとしても、絶対教会から離れずに教会のために具体的に尽くす。天においてそのロウソクの光がどんな輝きをともしているか。思うに、彼女自身が公現となったのです。葬儀ミサのとき、彼女の棺のかたわらにともされた復活のロウソクは、彼女そのものの輝きを放っておりました。

 成人を迎えた皆さん、公現を信じた者として、公現のために奉仕する者となってください。皆さん自身が公現となって、信仰の光を輝かせてほしい。真っ暗な気持ちになるときもあるかもしれないけども、この教会から離れないでください。復活のロウソクから離れないでください。どんなときでも、特に自分が一番怖いときにこそ、具体的な奉仕の光をともし、その光がこの世界を最も美しく照らし出すと信じてください。
 
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