Raphael
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1:トビト記 / 1章 1節

トビトの物語の書。父はトビエル、祖父はハナニエル、更にアドエル、ガバエル、ラファエル、ラグエルとさかのぼるナフタリ族アシエルの家系にトビトは属する。

2:トビト記 / 1章 2節

トビトは、シャルマナサルがアッシリア人の王であったときにティスベの地で捕囚の身となった。ティスベは、上ガリラヤのケデシュ・ナフタリの南、アセルの北、西へ向かう道の後ろ、フォゴルの北にある。

トビトの信仰生活
3:トビト記 / 1章 3節

わたしトビトは、生涯を通じて真理と正義の道を歩み続けた。またわたしは、一緒に捕らえられてアッシリア人の地ニネベに行った親族や同胞の者たちのために多くの慈善の業を行った。

4:トビト記 / 1章 4節

わたしがまだ若くして故郷イスラエルにいたとき、父祖ナフタリの部族はこぞって先祖ダビデの家とエルサレムから背き離れた。このエルサレムはすべての部族のためにいけにえを献げる目的で、イスラエル全体によって選び出された町である。この町には神の住まいである神殿が代々限りなく続くようにと聖別され、建てられていた。

5:トビト記 / 1章 5節

親族全員と父祖ナフタリの一族は、北イスラエルの王ヤロブアムがダンで造った子牛に、ガリラヤの山々でいけにえを献げていた。

6:トビト記 / 1章 6節

しかし、イスラエル全体のため永久に守るべき定めとして記されているように、祭りのときには、わたしはただ一人、収穫と家畜の初物、家畜の十分の一、および羊の初刈りの毛を携え、足しげくエルサレムへ通った。

7:トビト記 / 1章 7節

そして祭壇に進み出て、それらの物をアロンの子孫である祭司たちに差し出し、穀物、ぶどう酒、オリーブ油、ざくろ、いちじくおよび他の果物の十分の一を、エルサレムで仕えているレビの子孫たちに与えた。別の十分の一を六年分金に換えて取って置き、毎年エルサレムに行って使うのであった。

8:トビト記 / 1章 8節

また三年ごとにはその金を孤児、寡婦、およびイスラエルの仲間に加わった改宗者たちに持って行って与え、モーセの律法が定めている規定に従って、共に食事をした。それはまた、祖父ハナニエルの母デボラが命じた掟でもあった。というのは、父が死に、わたしは孤児となっていたからである。

捕囚での生活と神の導き
9:トビト記 / 1章 9節

さてわたしは大人になったとき、先祖の家系から妻をめとり、彼女によって男の子をもうけ、その名をトビアと名付けた。

10:トビト記 / 1章 10節

わたしはアッシリアに捕囚の身となり、ニネベの町に連れて来られた。そこでは、親族、同胞の者たちは皆、異教徒の食事をしていた。

11:トビト記 / 1章 11節

しかしわたしは、心に固く決めて異教徒の食事はしなかった。

12:トビト記 / 1章 12節

そして、心から神のことを思っていたので、

13:トビト記 / 1章 13節

いと高き方は、わたしがシャルマナサル王の恵みと好意を得られるようにしてくださり、それでわたしは、王に必要な物を買い入れる役を与えられた。

14:トビト記 / 1章 14節

そこで、王の存命中、わたしはメディアに行って王に必要な物を買い求め続けたが、メディアの地方にいるガブリの兄弟ガバエルに、銀十タラントンの入った財布を預けておいた。

15:トビト記 / 1章 15節

しかし、シャルマナサルの死後、彼に代わってその子センナケリブが王となると、メディアに至る道は危険となり、わたしもメディアに行くことができなくなった。

トビトの善行と災難
16:トビト記 / 1章 16節

シャルマナサルの存命中、わたしは同族の者たちに慈善の業を行った。

17:トビト記 / 1章 17節

飢えた人々に食べ物を与え、裸の人々には着物を着せ、また同族のだれかの死体がニネベの町の城外に放置されているのを見れば、埋葬した。

18:トビト記 / 1章 18節

王センナケリブは、その犯した冒涜のため、天の王である神の裁きを受け、ユダヤから逃げ帰って来た。そのとき、彼が殺した者がいたので、その人をも葬った。事実センナケリブは、怒りにまかせて多くのイスラエル人を殺害したのであるが、わたしはその死体をこっそり運んでは埋葬していたので、センナケリブが死体を捜しても見つからなかった。

19:トビト記 / 1章 19節

しかし、ニネベの一市民が王センナケリブに密告したので、わたしは身を隠した。王がわたしのことを知り、わたしは自分がお尋ね者として命をねらわれていることが分かったので、恐ろしくなって逃げた。

20:トビト記 / 1章 20節

財産はすべて没収されて王の宝庫に取り上げられ、わたしには妻ハンナと息子トビアだけが残された。



検索対象:新共同訳
表示件数: 14件 / 書名:トビト記 / 2章 / -節

妻子との再会
1:トビト記 / 2章 1節

こうしてわたしは、エサルハドン王の即位後、家に帰り妻ハンナと息子トビアに再会した。さて、五旬祭の日、すなわち七週祭の聖なる日に、ごちそうがわたしのために準備され、食事をするために席に着いた。

2:トビト記 / 2章 2節

わたしの傍らに食卓が設けられ、多くの料理が運ばれた。そこでわたしは、息子トビアに言った。「わが子よ、捕らわれの身となってニネベの町にいるわたしたちの同族のうちで、本当に神を心に留めている貧しい人を見つけて連れて来なさい。その人と一緒に食事をしよう。わたしはお前が戻って来るまで待っているつもりだ。」

死者の埋葬
3:トビト記 / 2章 3節

そこでトビアは、同族のうちでだれか貧しい人がいないかと探しに出かけた。しかし彼が戻って来て、「父よ」と言ったので、わたしが、「わが子よ、どうしたのだ」と尋ねると、彼は答えて言った。「わたしたちの部族の一人が殺されて広場に投げ捨てられております。たった今そこで首を絞められて殺されたのです。」

4:トビト記 / 2章 4節

そこでわたしは、料理には全く手をつけずに家から飛び出し、その死体を広場から運び去り、日没を待って埋葬するため、一軒の小屋に安置しておいた。

5:トビト記 / 2章 5節

家に戻り、身を洗い清めてから食事をしたが、悲しい気持であった。

6:トビト記 / 2章 6節

預言者アモスが、ベテルの人々に語って言った言葉、/「お前たちの祭りは悲しみに、/お前たちの歌はことごとく嘆きの歌に変わる」を思い出し、

7:トビト記 / 2章 7節

泣き悲しんだ。日が沈むとわたしは出かけて行き、穴を掘り、死体を埋葬した。

8:トビト記 / 2章 8節

近所の人たちは、わたしをあざ笑って言った。「この男はもう恐れていないのか。かつて、今と同じ事をやり、命をねらわれて逃げたのではなかったのか。それなのに、見よ、また死人を葬っている。」

トビトの失明
9:トビト記 / 2章 9節

その夜、わたしは身を洗い清めた後、家の中庭に行き、その塀の傍らで眠った。暑かったので顔には何の覆いも掛けなかった。

10:トビト記 / 2章 10節

さて、わたしは気づかなかったが、雀が何羽かすぐ上の塀にいた。雀は温かい糞をわたしの両眼に落とし、それがもとで、目に白い膜ができてしまった。そこで治してもらおうと何人かの医者のところへ出かけて行ったが、医者たちが目薬を塗れば塗るほど、目はその白い膜のために見えなくなり、ついに失明してしまった。四年間失明の状態が続いた。親族の者たちは皆わたしのことを悲しんでくれ、アヒカルも彼がエラムに行くまでの二年間わたしの世話をしてくれた。

妻ハンナとの口論
11:トビト記 / 2章 11節

そのころ、わたしの妻ハンナは機織りの仕事をしていた。

12:トビト記 / 2章 12節

出来上がったものを雇い主のところに届けて、賃金をもらっていた。デュストゥロスの月の七日に彼女が仕事を終え、織物を雇い主に届けたところ、その人々は賃金を全額払ってくれたうえに、山羊の群れの中から子山羊一匹を、家に持って帰るようにとくれたのである。

13:トビト記 / 2章 13節

妻が戻って来たとき、子山羊が鳴き始めたので、わたしは妻を呼んで言った。「どこからこの子山羊を手に入れたのか。まさか盗んできたのではないだろうな。もしそうならば、持ち主に返しなさい。わたしたちには、盗んだ物を食べることは許されてはいないのだ。」

14:トビト記 / 2章 14節

すると妻は、「賃金とは別に、贈り物としていただいたのです」と答えた。しかしわたしは、妻を信じようとせず、盗んだと思い込んで、子山羊を持ち主に返すように言い張り、顔を真っ赤にして怒った。すると妻は答えて言った。「あなたの憐れみはどこへ行ったのですか。どこにあなたの正義があるのですか。あなたはそういう人なのです。」


検索対象:新共同訳
表示件数: 17件 / 書名:トビト記 / 3章 / -節

トビトの祈り
1:トビト記 / 3章 1節

彼女のこの言葉を聞いて、わたしは心に深い悲しみを覚え、涙を流した。そしてうめきながら祈り始めた。

2:トビト記 / 3章 2節

「主よ、あなたは正しく、/あなたのすべての業もまた正しいのです。あなたはすべての御業において、/憐れみと真実を示し、/この世を裁かれます。

3:トビト記 / 3章 3節

主よ、今わたしを覚え、/わたしに目を留めてください。わたしの数々の罪ゆえに、/またわたしと先祖たちの無知のゆえに、/わたしを裁かないでください。わたしは御前に罪を犯し、

4:トビト記 / 3章 4節

あなたの掟に従わなかったのです。それゆえ、あなたはわたしたちを、/あらゆる国民の中に散らし、/そこで略奪、捕囚、死を経験させ、/そのためにわたしたちは物笑いの種となり、/あざけり、辱めを味わいました。

5:トビト記 / 3章 5節

あなたが、わたしの罪ある行いに対して下される/多くの裁きは正しいのです。わたしたちはあなたの掟を守らず、/あなたの御前に真実をもって歩みませんでした。

6:トビト記 / 3章 6節

今こそ、御心のままにわたしを裁き、/わたしの魂を取り去り、/わたしが地上から解き放たれ、/土に戻るようにしてください。なぜなら、わたしは生きるよりも/死んだ方がよいのです。わたしが耳にするのは、不当な辱めであり、/わたしは大いなる悲しみに包まれています。主よ、どうぞ、わたしをこの苦しみから解き放ち、/永遠の住まいへ行かせてください。主よ、あなたの御顔をわたしから/背けないでください。なぜなら、死んで辱めを耳にすることのない方が、/生きて大きな苦しみに遭うよりましなのです。」

サラの不幸
7:トビト記 / 3章 7節

その同じ日に、メディアのエクバタナに住むラグエルの娘サラも、父親に仕える女奴隷の一人から辱めの言葉を受けた。

8:トビト記 / 3章 8節

サラは七人の男に嫁いだが、初夜を過ごす前に、そのつど悪魔アスモダイが男を殺してしまったからである。そのことで、女奴隷はサラに言った。「あなたが、御主人たちを殺したのです。あなたは七人の男に嫁ぎながら、どの方の名も名乗らなかったではありませんか。

9:トビト記 / 3章 9節

それなのに、あなたの夫たちが死んだからといって、なぜわたしたちにつらく当たるのですか。あなたもあの方々のもとへ行ったらいいでしょう。これから先、あなたの息子も娘も見たくはありません。」

10:トビト記 / 3章 10節

その日、サラは心に深い悲しみを覚えて涙を流し、父の家の二階に上がり、首をくくろうとした。しかし思い直して、こう言った。「恐らく人々はわたしの父を侮辱して言うでしょう。『お前には愛する一人娘がいたが、不幸を苦にして首をくくってしまった。』そうなれば、年老いた父を悲しませて、陰府に送り込むことになる。だから、わたしが自分で首をくくってしまうよりも、主にお願いして死なせていただく方がよいのです。そうすれば、生き永らえて辱めの言葉を耳にすることもないでしょう。」

サラの祈り
11:トビト記 / 3章 11節

そこで彼女は、両手を広げて窓の方に差し伸べ、こう祈って言った。「憐れみ深い神よ、/あなたとあなたの御名を永遠にほめたたえます。あなたに造られた万物が/とこしえにあなたをほめたたえますように。

12:トビト記 / 3章 12節

今わたしは、あなたに向かって顔を上げ、/あなたを仰ぎ見ます。

13:トビト記 / 3章 13節

どうか、わたしがこの世から解放され、/辱めの言葉を二度と耳にすることの/ないようにしてください。

14:トビト記 / 3章 14節

主よ、あなたはご存じです。わたしがどの夫とも夫婦の関係を持たず、/清い身であることを。

15:トビト記 / 3章 15節

また、捕囚の地で、/わたしの名も、わたしの父の名も/汚さなかったことを。わたしは父にとってたった一人の娘であり、/父にはほかに跡継ぎはありません。また父には、/わたしを妻として迎えるべき近い親族も、/親戚もないのです。既にわたしの七人の夫も死んでしまいました。わたしがこれ以上生き永らえて、/何になりましょう。しかし、もしわたしの命を奪うことを/お望みにならないのならば、/主よ、今わたしに向けられている/辱めの言葉をお聞きください。」

神の計画
16:トビト記 / 3章 16節

トビトとサラの二人の祈りは、栄光に満ちた神に同時に聞き入れられた。

17:トビト記 / 3章 17節

そこで二人をいやすために、ラファエルが送られた。すなわち、トビトの場合は、自分の目で神の栄光を見られるように、目から白い膜を取り除くためであり、ラグエルの娘サラの場合は、トビトの息子トビアに妻として与え、彼女から悪魔アスモダイを引き離してやるためであった。というのは、サラをめとる資格は彼女との結婚を望んだどの男にもなく、トビアにこそあったからである。時はまさに神が二人の祈りを聞き入れられたちょうどそのときであった。トビトが中庭から家に戻り、ラグエルの娘サラは父の家の二階から下りてきた。


検索対象:新共同訳
表示件数: 21件 / 書名:トビト記 / 4章 / -節

トビト、トビアを諭す
1:トビト記 / 4章 1節

その日、トビトはメディア地方ラゲスにいるガバエルに預けておいたお金のことを思い出した。

2:トビト記 / 4章 2節

そして心の中で言った。「わたしは死ぬことを願い求めた。死ぬ前に、息子トビアを呼んで、このお金のことについて告げておかねばなるまい。」

3:トビト記 / 4章 3節

そこで息子トビアを呼び寄せ、こう言った。「わたしを手厚く葬ってくれ。母親を敬い、母が生きているかぎり、見捨ててはならない。母親の前では、その喜ぶことをなし、何をするにしても、母の心を悲しませてはいけない。

4:トビト記 / 4章 4節

わが子よ、お前が母親の胎内にいたとき、母が多くの危険に遭ったことを忘れてはいけない。母親が死んだら、わたしと並べて同じ墓に葬りなさい。

5:トビト記 / 4章 5節

わが子よ、生きているかぎり、主をいつも覚えておくのだ。罪を犯したり、主の戒めを破ったりしようとしてはならない。命あるかぎり、正義を行いなさい。悪の道を歩んではならない。

6:トビト記 / 4章 6節

なぜならば、真理を行うなら人はすべてその行いのゆえに栄えることになるからである。すべて正義を行う人々には、〔

7:トビト記 / 4章 7節

お前の財産のうちから施しをしなさい。施しをするに際しては喜んでするのだ。どんな貧しい人にも顔を背けてはならない。そうすれば、神もお前から御顔を背けることは決してなさらないだろう。

8:トビト記 / 4章 8節

お前の財産に応じて、豊かなら豊かなりに施しをしなさい。たとえ、少なくても少ないなりに施すことを恐れてはならない。

9:トビト記 / 4章 9節

そうすることで、お前は窮乏の日に備えて、自分のために善い宝を積むことになるのだから。

10:トビト記 / 4章 10節

施しをすれば、人は死から救われ、暗黒の世界に行かずに済むのである。

11:トビト記 / 4章 11節

施しは、それをするすべての者にとっていと高き方の御前にささげる善い献げ物となる。

12:トビト記 / 4章 12節

わが子よ、すべてのみだらな行いから身を守りなさい。何よりもまず、先祖たちの家系から妻をめとりなさい。父の部族でない他のところからめとってはならない。なぜなら、わたしたちは預言者の子孫なのだから。わが子よ、ノア、アブラハム、イサク、ヤコブなど、わたしたちのいにしえの先祖たちを心に留めておきなさい。彼らはすべて、同族の中から妻をめとり、子宝に恵まれた。そしてその子孫が約束の地を受け継いできた。

13:トビト記 / 4章 13節

わが子よ、同族の者たちを愛しなさい。そして、お前の同族や同胞の息子、娘たちより自分の方が偉いなどとおごり高ぶって、彼らのうちから妻をめとらないと言ってはならない。なぜなら、おごり高ぶれば、破滅を招き、秩序は大いに乱れる。無為に時を過ごせば、財産を失い、ひどい欠乏に陥るから。怠けることは飢えにつながるのだ。

14:トビト記 / 4章 14節

働いてくれた人にはだれにでも、すぐにその場で賃金を支払いなさい。支払いを翌日に延ばしてはならない。そうすればお前が神に仕えるとき、神は報いてくださるであろう。わが子よ、何をするにせよ、十分に注意し、あらゆる点で、教えが身に付いていることを示しなさい。

15:トビト記 / 4章 15節

自分が嫌なことは、ほかのだれにもしてはならない。ぶどう酒を酔うまで飲んではならない。また、酔うことが習慣となってはならない。

16:トビト記 / 4章 16節

飢えている人に、お前の食物を、裸の人にはお前の衣服を分け与えなさい。余分なものはすべて施しなさい。施しをするときは喜んでしなさい。

17:トビト記 / 4章 17節

正しい人々を埋葬するときは、そこで宴を設けなさい。しかし罪人たちの場合には、そうしてはならない。

18:トビト記 / 4章 18節

思慮深い人からは忠告を求め、有益な忠告はどんなものも軽んじてはならない。

19:トビト記 / 4章 19節

いかなるときにも主なる神をほめたたえなさい。お前の道がまっすぐであるように、またお前のすべての歩みと計画がうまくいくように、神に求めなさい。すべての国民が導きを得るのではないのだから。〕主は、正しい導きを与えてくださるが、人を陰府にまで落とすこともおできになるのだ。わが子よ、これらの戒めを心に覚え、忘れ去ることのないように。

20:トビト記 / 4章 20節

さてわが子よ、今お前に伝えておこう。メディア地方ラゲスに住むガブリの子ガバエルに、わたしは十タラントンの銀を預けてある。


検索対象:新共同訳
表示件数: 22件 / 書名:トビト記 / 5章 / -節

トビアの返事
1:トビト記 / 5章 1節

そこでトビアは父トビトに答えて言った。「お父さん、わたしにお命じになった事はすべて行います。

2:トビト記 / 5章 2節

でも、その銀をどうやって手に入れたらよいのでしょうか。彼はわたしを知らないし、わたしも彼を知りません。どんな証拠の品を渡せば、彼はわたしがあなたの子であると認め、わたしを信じて銀を返してくれるでしょうか。またメディアに行く道も、わたしは知らないのです。」

3:トビト記 / 5章 3節

トビトは息子トビアに答えた。「ガバエルは自筆の証文を作り、わたしもそれに署名した。そして、それを二つに分け、おのおのが証文の一方を受け取った。彼は証文の半分と共に銀も受け取った。今はもう、銀を預けてから二十年になる。わが子よ、だれか一緒に行ってくれる信頼できる人を見つけなさい。その人には帰って来るまでの期間の報酬を与えよう。さあ行ってガバエルからその銀をもらって来なさい。」

天使ラファエルとの出会い
4:トビト記 / 5章 4節

メディアまでの道に詳しく、一緒に行ってくれる人を探しに、トビアは外に出た。出てみると、天使ラファエルが目の前に立っていた。しかしトビアには、神の使いであることが分からなかった。

5:トビト記 / 5章 5節

そこでトビアは尋ねた。「若者よ、あなたはどちらの方ですか。」ラファエルは答えた。「わたしはイスラエル人で、あなたの同族の者です。仕事を見つけにここに来ました。」トビアは更に尋ねた。「メディアに行く道をご存じですか。」

6:トビト記 / 5章 6節

ラファエルは答えた。「はい、わたしは度々メディアに行っており、どの街道もよく知っています。メディアに行ったときに、その地方のラゲスに住むわたしたちの同族のガバエルの家に何度か泊まったこともあります。エクバタナからラゲスまでは二日の道のりです。ラゲスは山岳地帯にあり、エクバタナは平野の真ん中にあるからです。」

7:トビト記 / 5章 7節

トビアは言った。「若者よ、わたしが家に入って父に報告する間、ここで待っていてください。ぜひ一緒に行っていただきたいのです。もちろん報酬は差し上げます。」

8:トビト記 / 5章 8節

ラファエルは言った。「ここで待っていましょう。ただあまり長くならないようにお願いします。」

9:トビト記 / 5章 9節

そこでトビアは家に入り、父トビトに告げた。「イスラエル人で、しかも同族の人を見つけました。」トビトは言った。「その人をここに呼んできなさい。わが子よ、彼がどの部族の出で、どの家系に属するのか、また、信頼してお前と一緒に行ってもらえる人なのかを知りたいのだ。」

10:トビト記 / 5章 10節

そこでトビアは外に出て、ラファエルに言った。「若者よ、父があなたを呼んでいます。」ラファエルが入ってトビトのもとに行くと、先にトビトが挨拶をした。ラファエルは、「あなたに多くの喜びがありますように」と答えた。しかしその言葉を受けてトビトは言った。「わたしに何の喜びがありましょうか。わたしは目が見えず、天の光を見ることができないのです。もう二度と光を見ることのない死人のように、暗闇の世界にいるのです。生きていても、死人たちの世界にいるようなものです。人の声は聞こえますが、姿は見えないのです。」ラファエルは言った。「元気を出しなさい。間もなく神があなたをいやしてくださいます。元気を出すのです。」そこでトビトは言った。「わたしの息子トビアはメディアに行こうとしています。一緒に行って道案内をしていただけませんか。兄弟よ、報酬は差し上げます。」ラファエルは答えた。「一緒に行きましょう。わたしはどの街道もよく知っています。メディアに行き、その地方の平野を歩き回りました。山岳地帯とその辺りの街道もよく知っています。」

11:トビト記 / 5章 11節

トビトは更に尋ねた。「兄弟よ、あなたはどの家柄、どの家系に属しているのですか。教えてください。」

12:トビト記 / 5章 12節

ラファエルは言った。「なぜ家系を知る必要があるのですか。」トビトは答えた。「わたしは、あなたがだれの子であり、何という名前なのか、事実を知りたいのです。」

13:トビト記 / 5章 13節

そこでラファエルは答えた。「わたしはあなたの同族の一人、偉大なハナニアの子アザリアです。」

14:トビト記 / 5章 14節

トビトは彼に言った。「兄弟よ、御無事を祈ります。わたしがあなたの家柄や素性を知りたいと願ったことで、腹を立てないでください。あなたはわたしの同族で、優れた血筋の方です。わたしは偉大なセメリアの二人の息子ハナニアとナタンをよく知っておりました。彼らはよくわたしと共にエルサレムに行き、一緒に礼拝をしたものです。彼らは、道を踏み外すことのない人々でした。あなたの同族はすばらしい人ばかりです。あなたの先祖もすばらしい人々です。元気で行って来てください。」

15:トビト記 / 5章 15節

トビトは続けて言った。「わたしは、あなたに一日一ドラクメの報酬を支払い、そのほか、息子と同様に必要な物は差し上げます。息子と一緒に行ってください。

16:トビト記 / 5章 16節

報酬をはずみましょう。」ラファエルは言った。「息子さんと共に参りましょう。御心配には及びません。危険のない旅ですから、わたしたちは元気で行って戻って来ます。」

17:トビト記 / 5章 17節

トビトは言った。「兄弟よ、あなたに祝福がありますように。」
旅の準備と母の悲しみ
それから彼は息子トビアを呼んで、言った。「わが子よ、旅の仕度をし、同族のこの人と出かけなさい。天の神が、かの地でお前たちを守り、無事にわたしのもとに戻してくださるように。わが子よ、神の使いが道々お前たちと共に歩み、無事に旅をさせてくださるように。」トビアは旅路につくため家を出て、父と母に口づけした。トビトは言った。「元気で行って来なさい。」

18:トビト記 / 5章 18節

しかし母は泣き悲しんで、トビトに言った。「なぜ息子を行かせるのですか。彼はわたしたちの手の杖として、いつもわたしたちのそばにいてくれるはずではなかったのですか。

19:トビト記 / 5章 19節

それほどお金が大切なのですか。息子の命に代えられるものではありません。

20:トビト記 / 5章 20節

わたしたちは主によって生かされているのですから、今のままで十分です。」


検索対象:新共同訳
表示件数: 18件 / 書名:トビト記 / 6章 / -節

魚の捕獲
1:トビト記 / 6章 1節

そこでハンナは泣くのをやめておとなしくなった。

2:トビト記 / 6章 2節

そこで息子トビアは天使と共に出発した。トビアの犬も出て来て彼らについて行った。二人は旅を続け、ある晩チグリス川のほとりで夜を明かすことになった。

3:トビト記 / 6章 3節

トビアは川で足を洗おうとして、下りて行った。すると、一匹の大きな魚が川から跳び上がり、トビアの足を一呑みにしようとしたので、彼は叫び声をあげた。

4:トビト記 / 6章 4節

天使ラファエルは言った。「捕まえなさい。しっかりと魚を捕まえて放さないように。」そこでトビアは魚をしっかりと捕まえて、陸に引き揚げた。

5:トビト記 / 6章 5節

ラファエルは言った。「魚を切り裂き、胆のうと心臓と肝臓を取り出して取って置きなさい。ほかのところは捨ててしまいなさい。魚の胆のう、心臓、肝臓は薬として役に立つからです。」

6:トビト記 / 6章 6節

そこでトビアは魚を切り裂き、胆のう、心臓、肝臓を集め、身は焼いて食べ、残りはまとめて捨ててしまった。二人は共に旅を続け、ついにメディアの近くにたどりついた。

7:トビト記 / 6章 7節

そこで、トビアはラファエルに尋ねた。「兄弟アザリア、魚の胆のう、心臓、肝臓にはどんな効き目があるのですか。」

8:トビト記 / 6章 8節

そこでラファエルは答えた。「魚の心臓と肝臓は、悪魔や悪霊に取りつかれている男や女の前でいぶしなさい。そうすれば、悪霊どものどんな力も消えてしまい、今後一切その人に及ぶことはありません。

9:トビト記 / 6章 9節

胆のうは、目にできている白い膜に塗り、その部分に息を吹きかけなさい。そうすれば、目は良くなります。」

ラファエル、サラをめとるようトビアに勧める
10:トビト記 / 6章 10節

メディア地方に入り、エクバタナに近いところまで来たとき、

11:トビト記 / 6章 11節

ラファエルは、「兄弟トビア」と言った。トビアは、「何でしょうか」と答えた。ラファエルは言った。「今夜はラグエルのところに泊まらなくてはなりません。ラグエルはあなたの親戚に当たり、サラという名の娘がいます。

12:トビト記 / 6章 12節

サラ一人のほかに息子も娘もいません。あなたは、彼女の血縁の中でだれよりも、彼女をめとり彼女の父の財産を相続する資格のある者です。この娘は思慮深く、勇気があり、大変美しく、父親もすばらしい人物です。」

13:トビト記 / 6章 13節

ラファエルは言葉を続けた。「あなたには、彼女をめとる資格があるのです。兄弟よ、わたしの言葉に従いなさい。わたしは今夜この娘のことで父親と相談し、あなたと彼女の婚約を取り決めましょう。そしてラゲスから戻ったときに結婚式を挙げるのです。ラグエルは、あなたがだれよりも娘をめとる権利を持っていることを知っているので、娘があなたと結婚するのを妨げたり、他の男に嫁がせたりすることは、決してできないのです。そのようなことをすれば、モーセの書の定めに背いて死に値する罪を犯すことになります。さあ兄弟よ、わたしの言葉に従いなさい。今夜、わたしはこの娘のことで話をし、婚約を取り決めましょう。そしてラゲスから戻ったときに、彼女をもらい受け、わたしたちと一緒に家に連れて帰るのです。」

14:トビト記 / 6章 14節

そこでトビアはラファエルに言った。「兄弟アザリア、聞くところによれば、この娘は今までに七人の男に嫁がされたが、男たちは初夜の床に入るとそのつど、死んでしまったということです。そして悪魔が彼らを殺したのだといううわさを聞きました。

15:トビト記 / 6章 15節

わたしは怖いのです。――悪魔はあの娘には危害を加えず、彼女に近づこうとする男を殺してしまうのですから。わたしは父にとってたった一人の息子です――わたしが死んでしまうと、父も母も悲しみのあまり死んでしまうのではないかと、それが心配なのです。父と母を葬る息子はわたしのほかにはいないのです。」

16:トビト記 / 6章 16節

すると、ラファエルは言った。「父の家系から妻をめとるようにと命じた父親の戒めを忘れたのですか。さあ兄弟よ、わたしの言うとおりにしなさい。悪魔のことは心配せず、サラをめとりなさい。今夜必ず二人は一緒になるでしょう。

17:トビト記 / 6章 17節

初夜の床に入るとき、魚の肝臓と心臓を持って行き、香をたいてその上に置きなさい。そうすれば、においが立ちこめ、

18:トビト記 / 6章 18節

悪魔はそれをかいで逃げ出し、二度とあの娘のところには姿を現すことはないでしょう。そして一緒になる前に、まず二人とも立ち上がり、あなたがたの上に憐れみと救いがあるように天の主に祈り求めなさい。恐れることはありません。世の始まる前に、この娘はあなたの妻として定められていたのですから。彼女を悪魔から救い出すのはあなたであり、彼女はあなたと生涯を共にするのです。きっと二人の間に子供たちが授けられ、子供たちはあなたにとって、愛すべき者となるでしょう。心配するのはやめなさい。」トビアは、サラが父の家系に属する身内の娘であることをラファエルから聞くと、彼女を深く愛するようになり、心は彼女に固く結び付けられたのである。



検索対象:新共同訳
表示件数: 17件 / 書名:トビト記 / 7章 / -節

ラグエルとの出会い
1:トビト記 / 7章 1節

エクバタナに入ると、トビアはラファエルに言った。「兄弟アザリア、すぐに親族のラグエルのところに連れて行ってください。」そこで、ラファエルは彼をラグエルの家に連れて行った。中庭の戸口のところにラグエルが座っていた。まず彼らがラグエルに挨拶をし、次にラグエルが彼らに言った。「兄弟たちよ、ようこそいらっしゃいました。お元気で何よりです。」そして彼らを家の中に導き入れ、

2:トビト記 / 7章 2節

妻のエドナに言った。「この若者は、わたしの兄弟トビトになんとよく似ていることか。」

3:トビト記 / 7章 3節

エドナは尋ねた。「兄弟がた、あなたがたはどこからいらっしゃったのですか。」二人は答えた。「わたしたちはニネベで捕囚となっているナフタリ族の者です。」

4:トビト記 / 7章 4節

エドナは更に尋ねた。「あなたがたは、わたしたちの兄弟トビトをご存じですか。」彼らは、「知っています」と答えた。エドナは続けた。「彼は元気でしょうか。」

5:トビト記 / 7章 5節

彼らは答えた。「達者で暮らしています。」そしてトビアは付け加えた。「彼はわたしの父です。」

6:トビト記 / 7章 6節

するとラグエルは跳び上がり、愛情を込めて口づけをして、涙を流した。

7:トビト記 / 7章 7節

ラグエルは言った。「祝福があなたにあるように。あなたの父親はすばらしい人です。施しに励む正しい人が失明するとは、なんと悲惨なことか。」それからトビアの首に抱きついて泣いた。

8:トビト記 / 7章 8節

妻エドナも娘サラもトビトのために嘆き悲しんだ。

9:トビト記 / 7章 9節

ラグエルは羊の群れから一匹の雄羊を取り出して屠り、彼らを心からもてなした。
トビアとサラの結婚
さて彼らが体を清め手を洗って食卓に着いたとき、トビアはラファエルに言った。「兄弟アザリア、身内の娘サラをわたしにくれるよう、ラグエルに頼んでください。」

10:トビト記 / 7章 10節

ラグエルはこの言葉を聞き、トビアに言った。「今夜は大いに飲んだり食べたりして楽しんでください。兄弟よ、あなた以外には、娘サラをめとるのにふさわしい者はいないのですから。あなたは最も近い血縁の者なので、あなた以外の男に娘を嫁がせることは、わたしにも許されていません。しかし、子よ、本当のことを言いましょう。

11:トビト記 / 7章 11節

わたしは同族の七人の男に娘を与えました。ところが、一人の例外もなく初夜の床で死んでしまったのです。でも、そんなことは気にせず、飲み食いしなさい。主が良いようにしてくださるでしょう。」しかしトビアは言った。「あなたが、わたしのことをはっきり決めてくださるまで、決して飲みも食べもしません。」そこで、ラグエルは言った。「ではそうしましょう。モーセの書の定めに従って、娘をあなたに与えましょう。娘があなたの妻になることは、天の定めでもあったのです。あなたの身内であるこの娘を連れて行きなさい。今から後、あなたは娘の夫であり、娘はあなたの妻です。娘は今日からいつまでもあなたのものです。子よ、天の主が今夜、憐れみと平安のうちにあなたがたを守ってくださるように。」

12:トビト記 / 7章 12節

それからラグエルがサラを呼ぶと、サラは彼のもとに来た。そこでラグエルは彼女の手を取り、トビアに渡して言った。「娘をあなたに妻として与えるよう命じているモーセの律法の定めに従って、彼女を連れて行きなさい。彼女をめとり、無事にあなたの父のところへ連れて行きなさい。天の神があなたがたを導き、平安をお与えくださるように。」

13:トビト記 / 7章 13節

そこでラグエルは、妻エドナを呼び、パピルス紙を持って来るように命じた。そしてモーセの律法の定めに従って、サラを妻として与えるという結婚の契約を書き記した。

14:トビト記 / 7章 14節

それから一同は飲んだり食べたりした。

15:トビト記 / 7章 15節

ラグエルは妻エドナを呼び寄せて言った。「別の部屋を用意し、サラをそこに連れて行きなさい。」

16:トビト記 / 7章 16節

そこでエドナは部屋に行って床を整え、ラグエルから命じられたとおりサラをそこへ伴った。エドナはサラのことで泣いたが、涙をふくとサラに言った。

17:トビト記 / 7章 17節

「娘よ、元気をお出し。天の主が、お前の悲しみを喜びに変えてくださるように。娘よ、元気をお出し。」そしてエドナは出て行った。


検索対象:新共同訳
表示件数: 21件 / 書名:トビト記 / 8章 / -節

悪魔の追放
1:トビト記 / 8章 1節

一同は食事を終え、やがて床に就く時間となった。そこで人々は、トビアをサラの待つ部屋に連れて行った。

2:トビト記 / 8章 2節

トビアはラファエルの言葉を思い出し、魚の肝臓と心臓を袋から取り出し、香をたいてその上に置いた。

3:トビト記 / 8章 3節

魚のにおいが悪魔を追い払い、悪魔はエジプトの方へ逃げて行った。そこでラファエルは後を追い、悪魔を捕らえて、その場で手足を縛り上げた。

トビアとサラの祈り
4:トビト記 / 8章 4節

人々は二人の部屋を出て戸を閉めた。トビアは寝床から起き上がり、サラに言った。「愛する者よ、起きなさい。二人で主に祈り、主がわたしたちを憐れんで救ってくださるように願い求めよう。」

5:トビト記 / 8章 5節

そこで彼女も起き上がり、二人は主の救いを求め始めた。トビアは祈って言った。「わたしたちの先祖の神よ、/あなたとあなたの御名は/代々限りなくたたえられますように。天とあなたの造られたすべてのものは/あなたをとこしえにほめたたえますように。

6:トビト記 / 8章 6節

あなたはアダムを造り、/また、彼の助け手、支え手として/妻エバをお造りになりました。そしてその二人から/人類が生まれて来たのです。そのときあなたは仰せられました。『人が一人でいるのはよくない。彼のために、彼と同じような助け手を造ろう。』

7:トビト記 / 8章 7節

今わたしは、このひとを/情欲にかられてではなく、/御旨に従ってめとります。どうか、わたしとこのひとを憐れみ/わたしたちが共に年老いていくことが/できるようにしてください。」

8:トビト記 / 8章 8節

二人は一緒に「アーメン、アーメン」と言った。

9:トビト記 / 8章 9節

そしてその夜は眠りに就いた。
ラグエルの懸念
ラグエルは起きると、召し使いたちを呼びつけ、一緒に出て行って墓を掘った。

10:トビト記 / 8章 10節

こう思ったからである。「たぶん、トビアは死んでいる。わたしたちはまた嘲笑の的となり、辱めを受けるだろう。」

11:トビト記 / 8章 11節

墓を掘り終えると、ラグエルは家に入り、妻を呼んで、

12:トビト記 / 8章 12節

言った。「召し使いの女を部屋に行かせ、トビアが生きているか見させなさい。死んでいても、今ならだれにも分からないように葬ってしまうことができる。」

ラグエルの感謝の祈り
13:トビト記 / 8章 13節

召し使いの女は行って明かりに火をつけ、戸を開けた。部屋に入ってみると、二人は共に熟睡していた。

14:トビト記 / 8章 14節

召し使いの女は部屋から出て、トビアが生きており、何の害も受けていないことを、ラグエルとエドナに報告した。

15:トビト記 / 8章 15節

そこで二人は天の神をほめたたえて言った。「神よ、あなたはすべての清い賛美をもって/ほめたたえられるべきお方です。わたしたちは皆あなたを/とこしえにほめたたえます。

16:トビト記 / 8章 16節

あなたをほめたたえます。わたしに喜びを与えてくださいましたから。恐れていましたが、/あなたはわたしたちを/豊かに憐れんでくださいました。

17:トビト記 / 8章 17節

あなたをほめたたえます。兄弟姉妹のないあの二人を、/あなたは憐れんでくださいました。主よ、二人に憐れみと救いを与えてください。彼らが喜びと憐れみのうちに、/生涯を全うすることができますように。」

18:トビト記 / 8章 18節

それからラグエルは、夜が明ける前に墓を埋めてしまうように、召し使いたちに命じた。

婚礼の祝宴
19:トビト記 / 8章 19節

更に彼は、祝宴のためパンをたくさん焼くよう妻に言いつけ、自分は家畜の群れのところに行き、二頭の雄牛と四匹の雄羊を連れて来て、召し使いたちに屠らせた。こうして、食事の準備が始まった。

20:トビト記 / 8章 20節

ラグエルはトビアを呼んで言った。「十四日間ここにとどまり、わたしのところで食事をし、今までひどく苦しんできた娘の心を喜ばせてください。


検索対象:新共同訳
表示件数: 5件 / 書名:トビト記 / 9章 / -節

ラファエル、ラゲスへ旅する
1:トビト記 / 9章 1節

さてトビアはラファエルを呼んで言った。

2:トビト記 / 9章 2節

「兄弟アザリア、四人の召し使いと二頭のらくだを連れてラゲスに行き、ガバエルのもとに赴いて証文を渡し、銀を受け取って来てください。また、ガバエルを婚礼の席に連れて来てください。

3:トビト記 / 9章 3‐4節

ご存じのとおり、父は指折り数えてわたしの帰りを待っています。一日でもわたしの帰りが遅れれば、それだけ父は心配します。しかしラグエルがわたしに誓ったこと、またわたしがその誓いに逆らえないことも、ご存じのとおりです。」

4:トビト記 / 9章 5節

そこでラファエルは四人の召し使いと二頭のらくだを連れてメディアの地ラゲスに行き、ガバエルのところに泊まった。そしてガバエルに証文を渡し、トビトの子トビアが妻をめとり、ガバエルを婚礼に招待している旨を告げた。するとガバエルは立ち上がり、封印のしてある袋の数をラファエルの前で数え、それらをひとまとめにした。

5:トビト記 / 9章 6節

そして翌朝、一緒に早く起き、婚礼の場に向かった。二人がラグエルの家に入ると、トビアが席に着いていた。トビアはすぐに立ち上がり、ガバエルに挨拶をした。ガバエルは泣いて喜び、トビアを祝福して言った。「あなたのお父さんは、正しく立派で憐れみに富んでおり、進んで施しをする人です。あなたも立派な人です。主があなたとあなたの妻、そしてあなたの父上、あなたの妻の母上に、天よりの祝福をお与えくださいますように。神をほめたたえましょう。あなたは、わたしのいとこのトビトにそっくりです。」


検索対象:新共同訳
表示件数: 13件 / 書名:トビト記 / 10章 / -節

トビトとハンナの心配
1:トビト記 / 10章 1節

さてトビトはトビアが往復するのにかかる日数を計算し、毎日指折り数えて帰りを待っていた。しかし、予定の日が過ぎてもトビアは姿を見せなかった。

2:トビト記 / 10章 2節

そこでトビトは言った。「もしかすると、ラゲスで足止めをくっているのではないだろうか。あるいは、ガバエルが死んだので息子に金を返してくれる人がだれもいなくなってしまったのではないだろうか。」

3:トビト記 / 10章 3節

トビトは大変心配になってきた。

4:トビト記 / 10章 4節

妻ハンナも、「わたしのかわいい息子は死んでしまい、もう生きてはいない」と息子のことで悲しくなり嘆いて言った。

5:トビト記 / 10章 5節

「ああわが子よ、なぜわたしの目の光であるお前を行かせてしまったのだろうか。」

6:トビト記 / 10章 6節

トビトは妻に言った。「落ち着きなさい。あれこれ考えるのはやめなさい。息子は大丈夫だ。ラゲスでよんどころない用事が出来たのにちがいない。息子に同伴してくれた人は信頼できる人物だし、同族の一人だ。息子のことで心配するのはやめなさい。そのうちきっと帰って来る。」

7:トビト記 / 10章 7節

しかしハンナは答えた。「何もおっしゃらず、ほうっておいてください。気休めはもうたくさんです。かわいい息子は死んでしまったのです。」そう言ってハンナは家の外に出て、息子が旅立っていった道をいつまでも見つめていた。そして来る日も来る日もだれの言葉にも耳を貸そうとはせず、日が沈み暗くなると家に入り、一晩中声をあげて嘆き悲しんで、寝ようともしなかった。
トビア、エクバタナを去る
ラグエルが娘のために催すと誓った十四日間にわたる婚礼の祝いが終わると、トビアはラグエルのところに来て言った。「わたしを帰らせてください。父と母はもはやわたしに会えるとは思っていないことでしょう。それがわたしにはよく分かるのです。お義父さん、お願いです。わたしを父のもとに帰らせてください。家に残してきた父がどんな具合なのかは、既にお話ししてあるとおりです。」

8:トビト記 / 10章 8節

ラグエルはトビアに言った。「わが子よ、ここにとどまってください。お父上トビトにはわたしから使いの者を送り、あなたのことを知らせておきましょう。」

9:トビト記 / 10章 9節

しかしトビアは言った。「それはできません。お願いです。わたしを父のところに帰らせてください。」

10:トビト記 / 10章 10節

そこでラグエルは、立ってトビアに妻サラと、男女の召し使い、雄牛や羊、ろばやらくだ、衣類、銀貨、そして道具類など、全財産の半分を与えた。

11:トビト記 / 10章 11節

彼らを無事に旅立たせるにあたり、トビアを抱き締めて言った。「わが子よ、さあ元気で行きなさい。天の主が道中、あなたがたとあなたの妻サラを祝福されますように。できることなら、わたしの達者なうちにあなたがたの子供たちに会いたいものだ。」

12:トビト記 / 10章 12節

また娘サラにも言った。「お前の新しい父親のところに行きなさい。お前を産んだわたしたちと同じように、これからは彼らがお前の両親なのだ。旅路の平安を祈ります。娘よ、わたしが生きている間は、お前については良いうわさだけを聞かせておくれ。」ラグエルは彼らに別れを告げて、旅立たせた。エドナもトビアに言った。「愛する子トビア、主の導きであなたが無事家に戻れますように。わたしがまだ元気なうちに、あなたがたの子供たちに会いたいものです。今、主の御前で娘をあなたにゆだねます。あなたは一生、娘を悲しませないでください。さようなら、わが子よ。今からわたしはあなたの母であり、サラはあなたの妻なのです。わたしたち一同の上に生涯祝福がありますように。」エドナは二人を抱き締め、口づけをして無事に旅立たせた。

13:トビト記 / 10章 13節

トビアは、天と地の主であり、万物の王である神を賛美しながら、元気に喜び勇んでラグエルのもとを去って行った。神が旅を成功させてくださったからである。ラグエルはトビアにこう言ったのだった。「御両親が生きておられるかぎり、あなたは尊び敬いなさい。」


検索対象:新共同訳
表示件数: 17件 / 書名:トビト記 / 11章 / -節

両親との再会
1:トビト記 / 11章 1節

一行がニネベのすぐ近くにあるカセリンという町に近づいたとき、

2:トビト記 / 11章 2節

ラファエルは言った。「トビア、わたしたちが父上を家に残してきたときのことを、あなたは覚えているでしょう。

3:トビト記 / 11章 3節

さあ奥さんより先に急いで行き、皆が来る前に家の中を準備しておこうではありませんか。」

4:トビト記 / 11章 4節

二人は一緒に先を急いだ。ラファエルはトビアに、「さあ、魚の胆のうを取り出しなさい」と言った。犬も二人の後からついて来た。

5:トビト記 / 11章 5節

ハンナは息子が旅立ったその道をじっと眺めて座っていた。

6:トビト記 / 11章 6節

やって来るのがトビアだと分かると、トビトに知らせた。「息子が帰って来ました。一緒に行ったあの人もいます。」

7:トビト記 / 11章 7節

トビアが父親に近づく前に、ラファエルは彼に言った。「お父上の目はきっとまた見えるようになります。

8:トビト記 / 11章 8節

魚の胆のうを目に塗ってあげなさい。それが薬となって、白い膜は縮み、目からはがれてしまいます。そしてお父上は視力が回復して再び光を見ることができるのです。」

9:トビト記 / 11章 9節

ハンナは走って行って息子の首に抱きつき、「息子よ、また会えてよかった。もう思い残すことはありません」と言うと声をあげて泣いた。

10:トビト記 / 11章 10節

トビトも立ち上がり、おぼつかない足取りで、中庭の戸口から外へ出て来た。
トビトの視力回復
トビアは父のところに行き、

11:トビト記 / 11章 11節

魚の胆のうを手に取り、父の目に息を吹きかけ、抱き締めて言った。「お父さん、心配には及びません。」そして胆のうを父の目に塗り、手当てをした。

12:トビト記 / 11章 12‐13節

更に両手を使って父の目の縁から白い膜をはがした。トビトはトビアの首に抱きつき、

13:トビト記 / 11章 14節

声をあげて泣いて言った。「お前が見える。わたしの目の光であるわが子が見える。」そして言葉を続けた。「神をほめたたえます。その大いなる御名をほめたたえます。神のすべての聖なる天使をほめたたえます。神の大いなる御名によってわたしたちが守られますように。すべての天使をとこしえにほめたたえます。

14:トビト記 / 11章 15節

神はわたしを鞭打たれたが、今は息子トビアをまた見ることができるようになったのですから。」トビアも喜び、言葉の限り神を賛美しながら家に入り、父に報告した。「わたしの旅は成功でした。お金も持って帰れましたし、ラグエルの娘サラを妻としてめとることもできました。間もなく、妻も到着します。ニネベの町の門のすぐ近くまで、来ているのです。」

トビトとサラの出会い
15:トビト記 / 11章 16節

そこでトビトは喜びにあふれ、神をたたえながら、嫁を迎えるためにニネベの町の門まで出て行った。ニネベの人々は、トビトがだれにも手を引かれず、しっかりした足取りで歩いて行くのを見て驚いた。

16:トビト記 / 11章 17節

トビトは彼らの前で神を力強くたたえて言った。「神はわたしを憐れみ、再び目が見えるようにしてくださった。」トビトは、息子トビアの妻サラに近づき、祝福して言った。「娘よ、ようこそ。わたしは神をほめたたえます。神があなたをわたしたちのもとに連れて来てくださったのだ。あなたのお父上に祝福があるように。そして息子トビアとあなたの上にも祝福があるように。ここはあなたの家なのだ。お入りなさい。皆があなたを祝福し、喜んでいるのです。さあお入りなさい。」その日、ニネベにいるユダヤ人はこぞって喜びの声をあげた。

17:トビト記 / 11章 18節

トビトの甥アヒカルとナダブも家にやって来て、共に祝った。


検索対象:新共同訳
表示件数: 22件 / 書名:トビト記 / 12章 / -節

ラファエルへの支払いの相談
1:トビト記 / 12章 1節

婚礼の宴が終わると、トビトは息子トビアを呼んで言った。「トビア、お前と一緒に行ってくれた人に報酬を支払うのをくれぐれも忘れないように。少し多めに払いなさい。」

2:トビト記 / 12章 2節

トビアは父に答えた。「お父さん、報酬はどのくらい支払いましょうか。彼がわたしと一緒に持ち帰ってくれた財産の半分を支払ってもわたしはかまいません。

3:トビト記 / 12章 3節

彼はわたしを無事に導き、妻の苦悩も解決し、例のお金も一緒に持ち帰ってくれました。そしてあなたをもいやしてくれたのです。どのくらいまで支払いましょうか。」

4:トビト記 / 12章 4節

トビトは、「持ち帰って来た物の半分を彼が受け取るのは当然だ」と答えた。

5:トビト記 / 12章 5節

そこでトビアはラファエルを呼んで告げた。「持ち帰って来た物の半分を報酬として受け取ってください。これからの御無事を祈ります。」

ラファエルの本来の姿
6:トビト記 / 12章 6節

ラファエルはトビトとトビアの二人だけを呼び寄せて言った。「いつも神をほめたたえていなさい。神があなたがたのためにしてくださった数々の恵みをすべての人々に告げて感謝し、人々が神の御名をほめたたえ、賛美の歌をうたうようにしなさい。神がなさったことを、畏敬の念をもってすべての人々に語り、神に感謝することをためらってはなりません。

7:トビト記 / 12章 7節

王の秘密は隠されていて当然だが、神のもろもろの御業は明らかにされ、畏敬の念をもって宣べ伝えられるべきです。善い業に励みなさい。そうすれば災いに遭うことはありません。

8:トビト記 / 12章 8節

真実をもって祈りをささげ、正義をもって慈善の業をする方が、不正を行って金持ちとなるよりも、よいことです。金をため込むよりも慈善の業をする方がはるかにすばらしいことなのです。

9:トビト記 / 12章 9節

慈善の業は、死を遠ざけ、すべての罪を清めます。慈善を行う者は、幸せな人生を送ることができます。

10:トビト記 / 12章 10節

罪を犯し、不正を行う者は、自分自身を不幸にするのです。

11:トビト記 / 12章 11節

わたしはあなたがたに、真実をことごとく明らかにし、何一つとして隠すことはしません。『王の秘密は隠されていて当然だが、神のもろもろの御業は畏敬の念をもって明らかにされるべきだ』とはっきりとあなたがたに言ったとおりです。

12:トビト記 / 12章 12節

さて、今だから言うが、トビトよ、あなたが祈り、サラが祈ったとき、その祈りが聞き届けられるように、栄光に輝く主の御前で執り成しをしたのは、だれあろうわたしだったのだ。あなたが死者を葬っていたときもそうだった。

13:トビト記 / 12章 13節

あなたが食事にも手をつけないで、ためらわずに出て行き、死者を手厚く葬ったとき、

14:トビト記 / 12章 14節

わたしは試みるためにあなたのもとに遣わされて来たのだ。神はまた、あなたと嫁のサラをいやすためにわたしをお遣わしになった。

15:トビト記 / 12章 15節

わたしは、栄光に輝く主の御前に仕えている七人の天使の一人、ラファエルである。」

16:トビト記 / 12章 16節

トビトとトビアの二人は驚いてひれ伏し、恐れおののいた。

17:トビト記 / 12章 17節

ラファエルは二人に告げた。「恐れることはない。安心しなさい。とこしえに神をほめたたえなさい。

18:トビト記 / 12章 18節

わたしがあなたがたと共にいたのは、あなたがたに好意を持っていたからというより、神がそう望まれたからである。日々、神をほめたたえ、賛美の歌をささげなさい。

19:トビト記 / 12章 19節

わたしが実際には何も食べなかったことは今お分かりでしょう。食べているように見えていただけです。

20:トビト記 / 12章 20節

さあ、地上で主をほめたたえ、神に感謝をささげなさい。わたしは、わたしを遣わされた方のもとに昇って行く。あなたがたに起こったすべての事を書き記しなさい。」こう言ってラファエルは天に昇って行った。
21:トビト記 / 12章 21節

トビトとトビアは立ち上がったが、もはやラファエルの姿は見えなかった。

22:トビト記 / 12章 22節

二人は神をほめたたえ、賛美の歌をうたい、神に感謝をささげた。神の使いが彼らに現れ、このように偉大なことを神が行ってくださったからである。


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