聖ヨゼフは死に臨める者の擁護者として知られておられます。仏教の家庭に生まれ、育てられた私がカトリックの教えに接するようになったのは、カトリックのミッション・スクールに入学したことによるものでした。それも、今は亡き父親が一日をさいて、辛うじて戦災を免れた中学校3校を訪問、応対した事務職員が最も愛想よく、親切であった、というたったそれだけの理由で、受験することになったのがその学校であったのです。
入学してまもなくカトリックの教えのすばらしさに心打たれ、洗礼を受けさせていただきたいと両親に申し出ますと、こぞって反対。
「うちにはちゃんと宗教があるのだから、何も外国の神様など拝む必要はないのだ。5年待て」
と両親も祖父も私の洗礼には反対でした。そこでやむを得ず5年待ち、やっとのことで高校二年のクリスマスに受洗のお恵みをいただくことができました。
それから3年後、カトリック司祭職を志して東京カトリック神学院に入学。3年後実家に残してきた祖父が老衰、生命の危険があるという報せを受け、すぐさま郷里の教会の司祭に一筆認めてお見舞いに行っていただくよう依頼したのです。すると神父様は早速祖父を見舞って下さり、その場で洗礼を授け、ヨゼフを保護の聖人としての霊名をつけて下さったのでした。
そして父親は晩年自分の方から洗礼を受けたい、と申し出ましたので、私が教会に呼び寄せ、洗礼を授け、祖父同様ヨゼフという霊名をつけました。その後まもなく天に召されてゆきました。
仏教徒の家族に突然訪れて下さった聖ヨゼフ。ヨゼフのとりなしによってあらわにされた神の不思議なみ業を賛美せずにはおられません。
入学してまもなくカトリックの教えのすばらしさに心打たれ、洗礼を受けさせていただきたいと両親に申し出ますと、こぞって反対。
「うちにはちゃんと宗教があるのだから、何も外国の神様など拝む必要はないのだ。5年待て」
と両親も祖父も私の洗礼には反対でした。そこでやむを得ず5年待ち、やっとのことで高校二年のクリスマスに受洗のお恵みをいただくことができました。
それから3年後、カトリック司祭職を志して東京カトリック神学院に入学。3年後実家に残してきた祖父が老衰、生命の危険があるという報せを受け、すぐさま郷里の教会の司祭に一筆認めてお見舞いに行っていただくよう依頼したのです。すると神父様は早速祖父を見舞って下さり、その場で洗礼を授け、ヨゼフを保護の聖人としての霊名をつけて下さったのでした。
そして父親は晩年自分の方から洗礼を受けたい、と申し出ましたので、私が教会に呼び寄せ、洗礼を授け、祖父同様ヨゼフという霊名をつけました。その後まもなく天に召されてゆきました。
仏教徒の家族に突然訪れて下さった聖ヨゼフ。ヨゼフのとりなしによってあらわにされた神の不思議なみ業を賛美せずにはおられません。
12月28日
イエス・キリストが誕生した当時のイスラエルは、ヘロデ王が国を治めていた。彼は、それまでイスラエルを治めていたハスモン王朝の王女と結婚して王権を握り、自分に反抗する者をつぎつぎに殺す残虐な性格の持ち主であった。イスラエルはローマ帝国の属国であり、ヘロデはローマに追従する一方で、イスラエル人の宗教に対する信仰深さを知り、それを認めて、自分の利益のために豪華な神殿に改修した。また他にも多くの建設事業をしたことは有名である。
あるとき、3人の博士が東方(現在のイラン)からヘロデのもとを訪れ、「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか」と尋ねた。ヘロデは自分の他に王位を狙う者が現われたと思い、その者の殺害を実行しようとした。そしてヘロデは、祭司長たちや律法学者たちを集め、ベツレヘムに現われると分かると、「『ユダヤの王』を自分も拝みたいので見つけたら知らせるように」と言って博士たちを送り出した。しかし、博士たちは「ヘロデのところに帰るな」と夢で告げられたので、別の道を通って帰った。ヘロデはそれを知って、ベツレヘム周辺の2歳以下の男の子を皆殺しするように命じた。このときヨセフは、天使のお告げによってイエスとマリアを連れてエジプトに逃れた(マタイ2章 参照)。
おそらく殺された幼子は、20名ぐらいだっただろうと伝えられる。
イエス・キリストが誕生した当時のイスラエルは、ヘロデ王が国を治めていた。彼は、それまでイスラエルを治めていたハスモン王朝の王女と結婚して王権を握り、自分に反抗する者をつぎつぎに殺す残虐な性格の持ち主であった。イスラエルはローマ帝国の属国であり、ヘロデはローマに追従する一方で、イスラエル人の宗教に対する信仰深さを知り、それを認めて、自分の利益のために豪華な神殿に改修した。また他にも多くの建設事業をしたことは有名である。
あるとき、3人の博士が東方(現在のイラン)からヘロデのもとを訪れ、「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか」と尋ねた。ヘロデは自分の他に王位を狙う者が現われたと思い、その者の殺害を実行しようとした。そしてヘロデは、祭司長たちや律法学者たちを集め、ベツレヘムに現われると分かると、「『ユダヤの王』を自分も拝みたいので見つけたら知らせるように」と言って博士たちを送り出した。しかし、博士たちは「ヘロデのところに帰るな」と夢で告げられたので、別の道を通って帰った。ヘロデはそれを知って、ベツレヘム周辺の2歳以下の男の子を皆殺しするように命じた。このときヨセフは、天使のお告げによってイエスとマリアを連れてエジプトに逃れた(マタイ2章 参照)。
おそらく殺された幼子は、20名ぐらいだっただろうと伝えられる。
十二使徒のひとり、福音史家、聖人(祝日12月27日)です。 ガリラヤの漁師ゼベダイの子で、大ヤコブの弟にあたります。 シモン・ペトロとアンデレの兄弟とともにイエスの最初の随行者となり、イエスに最も愛された弟子となりました。 最後の晩餐のときは、主のとなりにすわって主の胸によりかかっていましたし、主は十字架上で聖母をヨハネに託されました。
イエスの死後エルサレム教会の三本の「柱」のひとつとして重きをなしましたが、伝承によれば、66年小アジアのエフェソスに移り、ドミティアヌス帝の迫害のときパトモス島に流刑され、ここで『黙示録』を書きました。
のちふたたびエフェソスにもどり、「初めに、み言葉(ロゴス)があった」に始まる特異な『福音書』と三通の手紙を書き、100年か101年に99歳くらいで童貞の生涯をおえたとされています。 ただし、主に愛された弟子と使徒ヨハネと福音史家ヨハネと『黙示録』の著者の四者をそれぞれ別人だとする聖書学者もいます。
ヨハネ(Johannes)は、「主の恩寵」のこと、あるいは「恩寵をやどした人」のこと、あるいは「あたえられている人」のこと、あるいは「神から贈り物をされた人」のことです。 ヨハネという名前のこの四つの解釈のなかに、彼がもっていた神からの四つの特別な贈り物をみとめることができるのです。
その第一は、神が聖ヨハネにたいしてもっておられた特別な愛です。 キリストはヨハネをほかの弟子たちよりも愛し、親愛のしるしを他の弟子たちより多くお見せになりました。 そのために「主の恩寵(おんちょう)」と云われています。
第二は聖ヨハネの肉体の清純さです。 ヨハネは、主によって童貞たるべく選ばれた人間だったのです。 「恩寵をやどした人」と呼ばれるのは、そのためなのです。
第三は神秘の啓示(けいじ)です。 「あたえられている人」と言われるのはそのためです。 というのは、ヨハネには神の最も深奥(しんおう)の秘密についての、すなわち言葉の神性と世界の終末についての認識があたえられていたのです。
そして第四は神が聖ヨハネにおん母をゆだねられたことです。 「神から贈り物をされた人」と呼ばれるのはそのためです。 主が聖母をヨハネの保護にゆだねられたのは、主がヨハネにおあたえになることのできた最大の贈り物だったからです。
イエスの死後エルサレム教会の三本の「柱」のひとつとして重きをなしましたが、伝承によれば、66年小アジアのエフェソスに移り、ドミティアヌス帝の迫害のときパトモス島に流刑され、ここで『黙示録』を書きました。
のちふたたびエフェソスにもどり、「初めに、み言葉(ロゴス)があった」に始まる特異な『福音書』と三通の手紙を書き、100年か101年に99歳くらいで童貞の生涯をおえたとされています。 ただし、主に愛された弟子と使徒ヨハネと福音史家ヨハネと『黙示録』の著者の四者をそれぞれ別人だとする聖書学者もいます。
ヨハネ(Johannes)は、「主の恩寵」のこと、あるいは「恩寵をやどした人」のこと、あるいは「あたえられている人」のこと、あるいは「神から贈り物をされた人」のことです。 ヨハネという名前のこの四つの解釈のなかに、彼がもっていた神からの四つの特別な贈り物をみとめることができるのです。
その第一は、神が聖ヨハネにたいしてもっておられた特別な愛です。 キリストはヨハネをほかの弟子たちよりも愛し、親愛のしるしを他の弟子たちより多くお見せになりました。 そのために「主の恩寵(おんちょう)」と云われています。
第二は聖ヨハネの肉体の清純さです。 ヨハネは、主によって童貞たるべく選ばれた人間だったのです。 「恩寵をやどした人」と呼ばれるのは、そのためなのです。
第三は神秘の啓示(けいじ)です。 「あたえられている人」と言われるのはそのためです。 というのは、ヨハネには神の最も深奥(しんおう)の秘密についての、すなわち言葉の神性と世界の終末についての認識があたえられていたのです。
そして第四は神が聖ヨハネにおん母をゆだねられたことです。 「神から贈り物をされた人」と呼ばれるのはそのためです。 主が聖母をヨハネの保護にゆだねられたのは、主がヨハネにおあたえになることのできた最大の贈り物だったからです。
1:雅歌 / 1章 1節
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ソロモンの雅歌。
2:雅歌 / 1章 2節
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どうかあの方が、その口のくちづけをもって/わたしにくちづけしてくださるように。
おとめの歌
ぶどう酒にもましてあなたの愛は快く
3:雅歌 / 1章 3節
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あなたの香油、流れるその香油のように/あなたの名はかぐわしい。おとめたちはあなたを慕っています。
4:雅歌 / 1章 4節
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お誘いください、わたしを。急ぎましょう、王様/わたしをお部屋に伴ってください。
おとめたちの歌
わたしたちもあなたと共に喜び祝います。ぶどう酒にもまさるあなたの愛をたたえます。人は皆、ひたすらあなたをお慕いします。
おとめの歌
5:雅歌 / 1章 5節
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エルサレムのおとめたちよ/わたしは黒いけれども愛らしい。ケダルの天幕、ソロモンの幕屋のように。
6:雅歌 / 1章 6節
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どうぞ、そんなに見ないでください/日焼けして黒くなったわたしを。兄弟たちに叱られて/ぶどう畑の見張りをさせられたのです。自分の畑は見張りもできないで。
7:雅歌 / 1章 7節
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教えてください、わたしの恋い慕う人/あなたはどこで群れを飼い/真昼には、どこで群れを憩わせるのでしょう。牧童たちが飼う群れのそばで/顔を覆って待たなくてもすむように。
おとめたちの歌
8:雅歌 / 1章 8節
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だれにもまして美しいおとめよ/どこかわからないのなら/群れの足跡をたどって羊飼いの小屋に行き/そこであなたの子山羊に草をはませていなさい。
若者の歌
9:雅歌 / 1章 9節
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恋人よ、あなたをたとえよう/ファラオの車をひく馬に。
10:雅歌 / 1章 10節
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房飾りのゆれる頬も/玉飾りをかけた首も愛らしい。
11:雅歌 / 1章 11節
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あなたに作ってあげよう/銀を散らした金の飾りを。
おとめの歌
12:雅歌 / 1章 12節
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王様を宴の座にいざなうほど/わたしのナルドは香りました。
13:雅歌 / 1章 13節
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恋しい方はミルラの匂い袋/わたしの乳房のあいだで夜を過ごします。
14:雅歌 / 1章 14節
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恋しい方は香り高いコフェルの花房/エン・ゲディのぶどう畑に咲いています。
若者の歌
15:雅歌 / 1章 15節
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恋人よ、あなたは美しい。あなたは美しく、その目は鳩のよう。
おとめの歌
16:雅歌 / 1章 16節
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恋しい人、美しいのはあなた/わたしの喜び。わたしたちの寝床は緑の茂み。
17:雅歌 / 1章 17節
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レバノン杉が家の梁、糸杉が垂木。
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ソロモンの雅歌。
2:雅歌 / 1章 2節
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どうかあの方が、その口のくちづけをもって/わたしにくちづけしてくださるように。
おとめの歌
ぶどう酒にもましてあなたの愛は快く
3:雅歌 / 1章 3節
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あなたの香油、流れるその香油のように/あなたの名はかぐわしい。おとめたちはあなたを慕っています。
4:雅歌 / 1章 4節
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お誘いください、わたしを。急ぎましょう、王様/わたしをお部屋に伴ってください。
おとめたちの歌
わたしたちもあなたと共に喜び祝います。ぶどう酒にもまさるあなたの愛をたたえます。人は皆、ひたすらあなたをお慕いします。
おとめの歌
5:雅歌 / 1章 5節
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エルサレムのおとめたちよ/わたしは黒いけれども愛らしい。ケダルの天幕、ソロモンの幕屋のように。
6:雅歌 / 1章 6節
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どうぞ、そんなに見ないでください/日焼けして黒くなったわたしを。兄弟たちに叱られて/ぶどう畑の見張りをさせられたのです。自分の畑は見張りもできないで。
7:雅歌 / 1章 7節
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教えてください、わたしの恋い慕う人/あなたはどこで群れを飼い/真昼には、どこで群れを憩わせるのでしょう。牧童たちが飼う群れのそばで/顔を覆って待たなくてもすむように。
おとめたちの歌
8:雅歌 / 1章 8節
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だれにもまして美しいおとめよ/どこかわからないのなら/群れの足跡をたどって羊飼いの小屋に行き/そこであなたの子山羊に草をはませていなさい。
若者の歌
9:雅歌 / 1章 9節
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恋人よ、あなたをたとえよう/ファラオの車をひく馬に。
10:雅歌 / 1章 10節
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房飾りのゆれる頬も/玉飾りをかけた首も愛らしい。
11:雅歌 / 1章 11節
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あなたに作ってあげよう/銀を散らした金の飾りを。
おとめの歌
12:雅歌 / 1章 12節
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王様を宴の座にいざなうほど/わたしのナルドは香りました。
13:雅歌 / 1章 13節
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恋しい方はミルラの匂い袋/わたしの乳房のあいだで夜を過ごします。
14:雅歌 / 1章 14節
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恋しい方は香り高いコフェルの花房/エン・ゲディのぶどう畑に咲いています。
若者の歌
15:雅歌 / 1章 15節
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恋人よ、あなたは美しい。あなたは美しく、その目は鳩のよう。
おとめの歌
16:雅歌 / 1章 16節
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恋しい人、美しいのはあなた/わたしの喜び。わたしたちの寝床は緑の茂み。
17:雅歌 / 1章 17節
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レバノン杉が家の梁、糸杉が垂木。
荒れ野よ、荒れ地よ、喜び踊れ
砂漠よ、喜び、花を咲かせよ
野ばらの花を一面に咲かせよ
花を咲かせ
大いに喜んで、声をあげよ。
砂漠はレバノンの栄光を与えられ
カルメルとシャロンの輝きに飾られる。
人々は主の栄光と我らの神の輝きを見る。
弱った手に力を込め
よろめく膝を強くせよ。
心おののく人々に言え。
「雄々しくあれ、恐れるな。
見よ、あなたたちの神を。
敵を打ち、悪に報いる神が来られる。
神は来て、あなたたちを救われる。」
そのとき、見えない人の目が開き
聞こえない人の耳が開く。
そのとき
歩けなかった人が鹿のように躍り上がる。
口の利けなかった人が喜び歌う。
主に贖われた人々は帰ってくる。
とこしえの喜びを先頭に立てて
喜び歌いつつシオンに帰り着く。
喜びと楽しみが彼らを迎え
嘆きと悲しみは逃げ去る。
砂漠よ、喜び、花を咲かせよ
野ばらの花を一面に咲かせよ
花を咲かせ
大いに喜んで、声をあげよ。
砂漠はレバノンの栄光を与えられ
カルメルとシャロンの輝きに飾られる。
人々は主の栄光と我らの神の輝きを見る。
弱った手に力を込め
よろめく膝を強くせよ。
心おののく人々に言え。
「雄々しくあれ、恐れるな。
見よ、あなたたちの神を。
敵を打ち、悪に報いる神が来られる。
神は来て、あなたたちを救われる。」
そのとき、見えない人の目が開き
聞こえない人の耳が開く。
そのとき
歩けなかった人が鹿のように躍り上がる。
口の利けなかった人が喜び歌う。
主に贖われた人々は帰ってくる。
とこしえの喜びを先頭に立てて
喜び歌いつつシオンに帰り着く。
喜びと楽しみが彼らを迎え
嘆きと悲しみは逃げ去る。
トビト記(旧約聖書 続編・新共同訳)
1章 序
トビトの物語の書。父はトビエル、祖父はハナニエル、更にアドエル、ガバエル、ラファエル、ラグエルとさかのぼるナフタリ族アシエルの家系にトビトは属する。トビトは、シャルマナサルがアッシリア人の王であったときにティスベの地で捕囚の身となった。ティスベは、上ガラリヤのケデシュ・ナフタリの南、アセルの北、西へ向かう道の後ろ、フェゴルの北にある。
トビトの信仰生活
わたしトビトは、生涯を通じて真理と正義の道を歩み続けた。またわたしは、一緒に捕らえられてアッシリア人の地ニネベに行った親族や同胞の者たちのために多くの慈善のわざを行った。わたしがまだ若くして故郷イスラエルにいたとき、父祖ナフタリの部族はこぞって先祖ダビデの家とエルサレムから背き離れた。このエルサレムはすべての部族のためにいけにえを捧げる目的で、イスラエル全体によって選び出された町である。この町には神の住まいである神殿が代々限りなく続くようにと聖別され、建てられていた。
親族全員と父祖ナフタリの一族は、北イスラエルの王ヤロブアムがダンで造った子牛に、ガリラヤの山々でいけにえを捧げていた。しかし、イスラエル全体のため永久に守るべき定めとして記されているように、祭りのときには、わたしはただ一人、収穫と家畜の初物、家畜の十分の一、および羊の初刈りの毛をたずさえ、足しげくエルサレムへ通った。そして祭壇に進み出て、それらの物をアロンの子孫である祭司たちに差し出し、穀物、ぶどう酒、オリーブ油、ざくろ、いちじくおよび他の果物の十分の一を、エルサレムで仕えているレビの子孫たちに与えた。別の十分の一を六年分お金に換えて取って置き、毎年エルサレムに行って使うのであった。また三年ごとにはその金を孤児、寡婦(かふ)、およびイスラエルの仲間に加わった改宗者たちに持って行って与え、モーセの律法が定めている規定に従って、共に食事をした。それはまた、祖父ハナニエルの母デボラが命じた掟でもあった。というのは、父が死に、わたしは孤児となっていたからである。
捕囚での生活と神の導き
さてわたしは大人になったとき、先祖の家系から妻をめとり、彼女によって男の子をもうけ、その名をトビアと名付けた。わたしはアッシリアに捕囚の身となり、ニネベの町に連れて来られた。そこでは、親族、同胞の者たちは皆、異教徒の食事をしていた。
しかしわたしは、心に固く決めて異教徒の食事はしなかった。そして、心から神のことを思っていたので、いと高き方は、わたしがシャルマナサル王の恵みと好意を得られるようにしてくださり、それでわたしは、王に必要な物を買い入れる役を与えられた。
そこで、王の存命中、わたしはメディアに行って王に必要な物を買い求め続けたが、メディアの地方にいるガブリの兄弟ガバエルに、銀十タラントンの入った財布を預けておいた。しかし、シャルマナサルの死後、彼に代わってその子センナケブリが王となると、メディアに至る道は危険となり、わたしもメディアに行くことができなくなった。
トビトの善行と災難
シャルマナサルの存命中、わたしは同族の者たちに慈善のわざを行った。飢えた人々に食べ物を与え、裸の人々には着物を着せ、また同族のだれかの死体がニネベの町の城外に放置されているのを見れば、埋葬した。王センナケブリは、その犯した冒涜のため、天の王である神の裁きを受け、ユダヤから逃げ帰ってきた。そのとき、彼が殺した者がいたので、その人をも葬った。事実センナケブリは、怒りにまかせて多くのイスラエル人を殺害したのであるが、わたしはその死体をこっそり運んでは埋葬していたので、センナケブリが死体を捜しても見つからなかった。しかし、ニネベの一市民が王センナケブリに密告したので、わたしは身を隠した。王がわたしのことを知り、わたしは自分がお尋ね者として命をねらわれていることが分かったので、恐ろしくなって逃げた。財産はすべて没収されて王の宝庫に取り上げられ、わたしには妻ハンナと息子トビアだけが残された。
甥アヒカルの登用
それから四十日もたたぬうちに、王はその二人の息子に殺された。しかし二人がアララトの山々へ逃れたので、センナケリブの別の息子エサルハドンが王位についた。そして彼は、わたしの兄弟アナエルの息子アヒカルを王国の財政管理者に任じたので、アヒカルは国務全体にわたって権力を持つようになった。そのアヒカルがわたしのことを王に釈明してくれたお陰で、わたしはニネベに帰ることができた。アヒカルは、かつてセンナケリブがアッシリアの王であったときに給仕頭、王の印章の管理者、かつ国務と財務の担当者でもあったので、エサルハドンは再度彼をその任に就かせたわけである。しかもアヒカルはわたしの親戚で、甥にあたっていた。
2章 妻子との再会
こうしてわたしは、エサルハドン王の即位後、家に帰り妻ハンナと息子トビアに再会した。さて、五旬祭の日、すなわち七週祭の聖なる日に、ごちそうがわたしのために準備され、食事をするために席に着いた。わたしの傍らに食卓が設けられ、多くの料理が運ばれた。そこでわたしは、息子トビアに言った。「わが子よ捕われの身となってニネベの町にいるわたしたちの同族のうちで、本当に神を心に留めている貧しい人を見つけて連れてきなさい。その人と一緒に食事をしよう。わたしはお前が戻って来るまで待っているつもりだ。」
死者の埋葬
そこでトビアは、同族のうちでだれか貧しい人がいないかと探しに出かけた。しかし彼が戻ってきて、「父よ」と言ったので、わたしが、「わが子よ、どうしたのだ」と尋ねると、彼は答えて言った。「わたしたちの部族の一人が殺されて広場に投げ捨てられております。たった今そこで首を絞められて殺されたのです。」
そこでわたしは、料理には全く手をつけずに家から飛び出し、その死体を広場から運び去り、日没を待って埋葬するため、一軒の小屋に安置しておいた。家に戻り、身を洗い清めてから食事をしたが、悲しい気持ちであった。予言者アモスが、ベテルの人々に語って言った言葉、
「お前たちの祭りは悲しみに、
お前たちの歌はことごとく嘆きの歌に変わる」
を思い出し、泣き悲しんだ。日が沈むとわたしは出かけて行き、穴を掘り、死体を埋葬した。近所の人たちは、わたしをあざ笑って言った。「この男はもう恐れていないのか。かつて、今と同じ事をやり、命をねらわれて逃げたのではなかったのか。それなのに、見よ、また死人を葬っている。」
トビトの失明
その夜、わたしは身を洗い清めた後、家の中庭に行き、その塀の傍らで眠った。暑かったので顔には何の覆いもかけなかった。さて、わたしは気づかなかったが、雀が何羽かすぐ上の塀にいた。雀は暖かい糞をわたしの両眼に落とし、それがもとで、目に白い膜ができてしまった。そこで治してもらおうと何人かの医者のところへ出かけて行ったが、医者たちが目薬を塗れば塗るほど、目はその白い膜のために見えなくなり、ついに失明してしまった。四年間失明の状態が続いた。親族の者たちは皆わたしのことを悲しんでくれ、アヒカルも彼がエラムに行くまでの二年間わたしの世話をしてくれた。
妻ハンナとの口論
そのころ、わたしの妻ハンナは機織(はたお)りの仕事をしていた。出来上がった物を雇い主のところに届けて、賃金をもらっていた。デュストウロスの月の七日に彼女が仕事を終え、織物を雇い主に届けたところ、その人々は賃金を全額払ってくれたうえに、山羊(やぎ)の群れの中から子山羊一匹を、家に持って帰るようにとくれたのである。妻が戻って来たとき、子山羊が鳴き始めたので、わたしは妻を呼んで言った。「どこからこの子山羊を手に入れたのか。まさか盗んできたのではないだろうな。もしそうならば、持ち主に返しなさい。わたしたちには、盗んだ物を食べることは許されてはいないのだ。」すると妻は、「賃金とは別に、贈り物としていただいたのです」と答えた。しかしわたしは、妻を信じようとせず、盗んだと思い込んで、子山羊を持ち主に返すように言い張り、顔を真っ赤にして怒った。すると妻は答えて言った。「あなたの憐れみはどこへ行ったのですか。どこにあなたの正義があるのですか。あなたはそういう人なのです。」
3章 トビトの祈り
彼女のこの言葉を聞いて、わたしは心に深い悲しみをおぼえ、涙を流した。そしてうめきながら祈り始めた。
「主よ、あなたは正しく、
あなたのすべての業(わざ)もまた正しいのです。
あなたはすべての御業において、
憐れみと真実を示し、
この世を裁かれます。
主よ、今わたしを覚え、
わたしに目を留めてください。
わたしの数々の罪ゆえに、
またわたしと先祖たちの無知のゆえに、
わたしを裁かないでください。
わたしは御前に罪を犯し、
あなたの掟に従わなかったのです。
それゆえ、あなたはわたしたちを、
あらゆる国民の中に散らし、
そこで略奪、捕囚、死を経験させ、
そのためにわたしたちは物笑いの種となり、
あざけり、辱(はずかし)めを味わいました。
あなたが、わたしのわたしの罪ある行いに対して下される
多くの裁きは正しいのです。
わたしたちはあなたの掟を守らず、
あなたの御前に真実をもって歩みませんでした。
今こそ、御心のままにわたしを裁き、
わたしの魂を取り去り、
わたしが地上から解き放たれ、
土に戻るようにしてください。
なぜなら、わたしは生きるよりも
死んだ方がよいのです。
わたしが耳にするのは、不当な辱めであり、
わたしは大いなる悲しみに包まれています。
主よ、どうぞ、わたしをこの苦しみから解き放ち、
永遠の住まいへ行かせてください。
主よ、あなたの御顔をわたしから
背けないでください。
なぜなら、死んで辱めを耳にすることのない方が、
生きて大きな苦しみに遭うよりましなのです。」
サラの不幸
その同じ日に、メディアのエクバタナに住むラグエルの娘サラも、父親に仕える女奴隷の一人から辱めの言葉を受けた。サラは七人の男に嫁いだが、初夜を過ごす前に、そのつど悪魔アスモダイが男を殺してしまったからである。そのことで、女奴隷はサラに言った。「あなたが、ご主人たちを殺したのです。あなたは七人の男に嫁ぎながら、どの方の名も名乗らなかったではありませんか。それなのに、あなたの夫たちが死んだからといって、なぜわたしたちにつらく当たるのですか。あなたもあの方々のもとへ行ったらいいでしょう。これから先、あなたの息子も娘も見たくはありません。」
その日、サラは心に深い悲しみを覚えて涙を流し、父の家のニ階に上がり、首をくくろうとした。しかし思い直して、こう言った。「恐らく人々はわたしの父を侮辱して言うでしょう。『お前には愛する一人娘がいたが、不幸を苦にして首をくくってしまった。』そうなれば、年老いた父を悲しませて、よみに送り込むことになる。だから、わたしが自分で首をくくってしまうよりも、主にお願いして死なせていただく方がよいのです。そうすれば、生き長らえて辱めの言葉を耳にすることもないでしょう。」
サラの祈り
そこで彼女は、両手を広げて窓の方に差し伸べ、こう祈って言った。
「憐れみ深い神よ、
あなたとあなたの御名を永遠にほめたたえます。
あなたに造られた万物が
とこしえにあなたをほめたたえますように。
今わたしは、あなたに向かって顔を上げ、
あなたを仰ぎ見ます。
どうか、わたしがこの世から解放され、
辱めの言葉を二度と耳にすることの
ないようにしてください。
主よ、あなたはご存じです。
わたしがどの夫とも夫婦の関係を持たず、
清い身であることを。
また、捕囚の地で、
わたしの名も、わたしの父の名も
汚さなかったことを。
わたしは父にとってたった一人の娘であり、
父にはほかに跡継ぎはありません。
また父には、
わたしを妻として迎えるべき近い親族も、
親戚もないのです。
すでにわたしの七人の夫も死んでしまいました。
わたしがこれ以上生き長らえて、
何になりましょう。
しかし、もしわたしの命を奪うことを
お望みにならないのならば、
主よ、今わたしに向けられている
辱めの言葉をお聞き下さい。」
神の計画
トビトとサラの二人の祈りは、栄光に満ちた神に同時に聞き入れられた。そこで二人をいやすために、ラファエルが送られた。すなわち、トビトの場合は、自分の目で神の栄光を見られるように、目から白い膜を取り除くためであり、ラグエルの娘サラの場合は、トビトの息子トビアに妻として与え、彼女から悪魔アスモダイを引き離してやるためであった。というのは、サラをめとる資格は彼女との結婚を望んだどの男にもなく、トビアにこそあったからである。時はまさに神が二人の祈りを聞き入れられたちょうどそのときであった。トビトが中庭から家に戻り、ラグエルの娘サラは父の家のニ階から下りてきた。
4章 トビト、トビアを諭す
その日、トビトはメディア地方ラゲスにいるガバエルに預けておいたお金のことを思い出した。そして心
